" これまでわたしたちは、大地震がきても大丈夫なように、防災都市のイメージを描いてきた。この考え方をひっくり返すべきだ。どんな都市でも、いつかは必ず壊れる。人間の造ったものは、自然の巨大な力を前にすれば、いかにもろいものか。どんなふうに頑丈な建物や都市を造るかということよりも、どんなふうに壊れるべきかを、設計思想の中心とするべきではないか。
いかに、やわらかく壊れるか。建物の内部にいる人間の被害を最小限にとどめ、建物の外部に及ぼす被害も最小限に。そのようにして、やわらかく崩壊することが可能な建物と都市のイメージを築き上げること。それは人間の滅び方を考えることと似ている。
木とともに生きる。土とともに、水とともに。阪神大震災が教えてくれたものは、このことに尽きている。"
いかに、やわらかく壊れるか。建物の内部にいる人間の被害を最小限にとどめ、建物の外部に及ぼす被害も最小限に。そのようにして、やわらかく崩壊することが可能な建物と都市のイメージを築き上げること。それは人間の滅び方を考えることと似ている。
木とともに生きる。土とともに、水とともに。阪神大震災が教えてくれたものは、このことに尽きている。"
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佐々木幹郎『やわらかく、壊れる』 2003年みすず書房刊所収 「木と土と水と」
8年ぶりに再読中。
(via posinega)